香港Hidden Agendaが移動へ向けたライブを開催。Support Hidden Agenda!

香港には「ライブハウス」と呼べるインディペンデント音楽を聴ける場所はHidden Agendaしかない。

2011年5月末、Hidden Agendaに香港のLand Department(日本で言う国土交通省)から、「工業ビルで音楽興行を行なっているのは違法だ」とし退去勧告が届く。



ボランティアの弁護士を介して、Land Departmentが通告していた6月下旬までの退去は免れた。
だが、そのままビルに残る許可をもらえたわけではない。それからもHidden Agendaスタッフ達はこの状況と戦ってきた。

2011年いっぱいで現在のビルの賃貸契約が一旦切れる。

契約期間終了と同時に退去しなければならなくなったときのために、Hidden Agendaでは『Hidden Agenda Relocation Live!』が開催される。このライブで得た収益を、Hidden Agenda移動の資金にするというもの。

香港近辺の方、香港在住の方、また、この年末に香港へ旅行する方。こんなに香港の若いバンド・アーティストが集まる機会はなかなかないので、ぜひ足を運んでみては?


2011年12月24日/25日/31日/2012年1月1日
Time : 4:30PM Till end
Ticket : $100 per day ( Walk-in Only )

詳細:facebookイベントページ『Hidden Agenda 搬遷救亡音樂會 /Hidden Agenda Relocation Live!』

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確か私が最初にHidden Agendaを知ったのは、それもおそらくWhite Noise RecordsのGaryに聞いたのか、WNRのサイトから辿ったのか…。あの場所に初めて行ったのは、カナダからのThe Besnard Lakesのライブのときだった。
まさにシューゲイザーと言われるようなジャンルだけれど、とてもクリアに音が聴こえて、少しフロアにいる人数が寂しかったぐらいで、終電を気にして泣く泣くアンコール途中で帰った。とても気持ちの良い音で、今まで知らなかったThe Besnard Lakesを好きになったライブだった。今思えば、あのとき香港で24h走るバスの乗り方を覚えていれば、必ずアンコール最後まで見ていた。

2回目にHidden Agendaへ行ったのは、北京のバンド、刺猬 Hedgehog がツアーで香港にやってきたときだった。
前回と違って、フロアには100人ほどいて、盛り上がっていた。そして、これも当時は初めて見たバンドだったのだけれど、一気に好きになってしまい、思わずそのライブ終了後、Gt.のZoに話しかけた。まったく意思疎通できなかった会話をしてしまったことにより、私が日本のプロモーターと彼らを勘違いさせ、それもまた縁ということで、その約1ヶ月後北京で会うこととなった。
そして何より、普段は「ああ大陸の観光客だ」とぼやいている香港人が、刺猬に関してはみんな「お、刺猬見てきたの?かっこよかったでしょ?」と言っていて、こういった境界を簡単に越えられるのが音楽なんだと思った。
刺猬のライブの最中、会話をしたイギリス人のカップルがいた。彼らとはHidden Agendaのあの怖いエレベーターで一緒になり、The Besnard Lakesの時も来たと言う話をするとそのカップルも「私たちも!」となって、ライブ中何度も乾杯した。

3回目が、日本のkowloonのライブ。このときは正直なところ、WNRのGaryに有り難く頂戴した白ワインや、何故か友人が冷蔵庫から勝手に出していたフリービールなどであまり覚えてない。昔はなかったGraphicairlinesの2人によるグラフィティが、Barカウンターやエントランスに現れていて、素晴らしくHidden Agendaに似合っていた。このときも多国籍な人たちと会話した記憶があり、イギリス人の男性とはインディペンデント音楽の可能性について話したっけ?

Hidden Agendaは現在の場所に移動してから約2年。ここまでつらつらと書いた私の思い出話が無駄になるほど、香港の人たちはあっさりしている。ダメなら、動くだけ。そう、結局そこに残ることができないのであれば、また移動するだけ。 前回もHidden Agendaは、ビルの老朽化が原因で追い出され今の場所に移ってきたそうだ。
今の場所で出来ないのであれば、新しい場所を探す。

Hidden AgendaディレクターのKimiにショートインタビューを録っていたのだが、どうもタイミングがなくて記事にできずにいた。今その音声データを聞き直すと彼女は私の質問にこう答えていた。
私「今Land Departmentの通告に対して戦ってるわけだけど、勝てそう?」
Kimi「まったくわからない。でも勝てるか負けるかじゃなくて、言わなきゃいけないことを言ってるだけだね。」
まだ20代前半のKimi、さすが毎週末、世界からの来客を相手している人だ。

sorry, I can't join Relocation Live in Hidden Agenda. But I always support Hidden Agenda and you!

text by: 山本佳奈子(Kanako Yamamoto)