台北ミニレポートpart2:連帯し、連動する。台湾のアートとアーティスト。

デジタルメディアやサウンドを使用した双方向アートに注目が集まる台北


Improvisation Jam at 超響 tranSonic 2010, Taipei
WANG, Fujui(王福瑞) X Atsuhiro Ito(伊東篤宏) X YAO, Chung-Han(姚仲涵)
>>>こちらは2年前、これも台北での大きなアートイベントのひとつだ。




1月6日に2012年最初となる失聲祭が行なわれた。
その直後に、またYAO, Chung-Hanら台北のサウンドアーティストが中心となってパフォーマンスイベントが行われた。

1月11日 / 臺北當代藝術館 (MOCA Taipei) ※終了しました。
『Noise × Beat 音波相乘』
http://01.fnstw.com/


Noise×Beat, Promotional video from YAO on Vimeo.
>>>『Noise × Beat 音波相乘』Trailer

出演するアーティストは失聲祭とも関連が深いアーティストたち。それぞれが2組ずつでパフォーマンスする。YAO, Chung-Hanはよくこう述べている。「アーティストは自己中心的な考えに陥りがち。いつでも自分の思想や考えを貫こうとする。」だからこそ、アーティスト同士が共同制作や共同パフォーマンスをすることでお互いの経験を磨き、精神、ときには身体的な衝突を楽しめると考えているようだ。
『Noise × Beat 音波相乘』website
そしてなんと、このwebsiteを作成したのはYAO, Chung-Hanだという。


2012年1月1日〜2月19日 / 關渡美術館 (Kuandu Museum of Fine Arts)
『TRANS JOURNEY Future Media Festival(超旅程-2012未來媒體藝術節)』
http://2012fmf.cat.tnua.edu.tw/

>>>MRT淡水線の關渡駅から上り坂を歩き約20分強。

>>>Kuandu。

国立芸術大学(Taiwan National University of Arts)キャンパス内の
關渡美術館で現在開催されている『TRANS JOURNEY Future Media Festival(
超旅程-2012未來媒體藝術節)』。国立芸術大学はピクニックにも最適な丘の上の美しいキャンパス。關渡美術館はキャンパス内の奥まった場所にあり、静けさの中、広い空間でアート作品を味わうことができる。そしてこの美術館からの見晴らしも素晴らしい。



今回の『TRANS JOURNEY』では、台湾で現在デジタルデバイスや電子音響を使用して表現しているアーティストが集結。もちろん、失聲祭オーガナイザーのYAO, Chung-Hanや失聲祭常連アーティストの数人も出品している。台湾メディアアートシーンの先駆者であり最先端をいくWANG, Jun-jieh(王俊傑)がアートディレクターを努める。まさに現在の台湾メディアアートのカタログとなっている。
デジタルデバイスを使用したメディアアートに触れると、冷たい素材感や無機質な空気を感じてしまうことが多いのだが(そしてそれもまた好みなのだが)、そういった感覚とはまったく逆の、温かさを感じた。台湾のアーティストたちは、進化したテクノロジーに飲み込まれることなく柔軟に受け入れ消化し、鑑賞者と対話するためのコミュニケーションツールを、アートという形で表現している。
作品の説明をしてくれるスタッフ達がフレンドリーで、メディアアート体験に相乗効果を与えていた。


国立芸術大学の敷地内では、あらゆる面白い景色を発見できる。アート目的でなくとも、台北旅行の合間に、このキャンパスで小休憩してみてはどうだろうか?

>>>水牛もいるし、

>>>野良犬もいる。

>>>關渡美術館から出て道路を渡ると、少しお洒落なカフェがあるのだが、その左隣に食堂がある。その食堂の奥にバイキング形式の台湾家庭料理もあり、これぐらいの量で約70元とお得だった。

そして台北のデジタル・メディアアートといえば、この2つのスペースも重要。

DAC台北數位藝術中心 Digital Art Center, Taipei
http://www.dac.tw/
その名の通り、メディアアート、アニメ、ビデオアートなどあらゆるデジタルデバイス・デジタルメディアを用いたアートが体験できる。
月曜休館・火〜日 10:00〜18:00

台北當代藝術中心 Taipei Contemporary Art Center
http://www.tcac.tw/
Offshore: アートを通じて人々がコミュニケーションできる場所
ジャンルとわずあらゆる実験的なアート・クリエイティビティを発信。シンポジウムやサロン形式のイベントも多く開催される。イベント・展示などのない日は1Fのブックマーケットコーナーのみ開放。

まだまだ日本よりはイベントや展示の数は少ないかもしれないが、台湾のアーティストたちは誰に頼ることもなく、自分たちで自分たちの環境を整えている。アートというものをもっとオープンに、身近なものにしようと、奔走している。YAO, Chung-Hanらのアーティストとしての功績はさることながら、彼らの編集作業、ディレクションなどにも注目していきたい。

text&photo by 山本佳奈子 (Kanako YAMAMOTO)



2012年1月31日、Offshoreのシリーズ企画がスタート!
【“台湾のサウンドアートイベント『失聲祭』を見る” meets 住み開き!】
YAO, Chung-Hanら台北在住のアーティストたちが中心となって立ち上げたイベント『失聲祭』の記録映像を上映。
日本でアーティストとして日常編集家として様々な表現活動を展開するアサダワタルさんをゲストにお迎えし、台北で4年間も続くこのイベントについて分析します。
『失聲祭』のアーティストトークではいつも観客とアーティストが、熱心にアートについて話します。定義が曖昧で、少し難しく感じてしまう“アート”と言うものをいかに身近に感じさせるか。YAO, Chung-Hanらアーティストが4年間仕掛けてきた動きは、台湾の観客の感性を鋭くさせ、確実に大きな影響を与えています。
当日は台北のYAOさんとSkype中継も予定。
詳細はこちら
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