シンガポール発Casual Days Magazineーのんびりと、気楽に。

以前、台湾のwaterfallの紹介をした。
Offshore: 台湾発アートブックwaterfallの編集長に会って来た。
http://www.offshore-mcc.net/2012/09/waterfall.html

Offshore: アジアのアートなおみやげ展/Souvenirs from Asia
http://www.offshore-mcc.net/2012/06/souvenirs-from-asiaoffshore.html


今回紹介するシンガポールのCasual Daysも、私が好きなアジアの雑誌のひとつだ。
waterfallとCasual Daysの共通項は、一人の女性がほぼ一人で編集し発行しているということ。美しい写真と、ゆっくりと読みたいテキストが掲載されていること。


鮮度落ちの速い情報をメインとした雑誌ではなく、両者とも編集長のセンスや嗜好が詰まった雑誌であり、かつ、ひとりよがりな「女子」の世界観を押し付けない。忙しい日常生活のなかでほんの少し時間を割いて両誌のページを開くと、インスピレーションを得ることがある。「そうか、世界は何気ない事象と風景で構成され、ただそれだけで、こんなにも美しかったのか。」と。
そういった雑誌は意外と日本に少ない。彼女たちは1人のアーティストであり、自分の周りの事象をキュレーションし編集し印刷・製本してアウトプットする。本嫌いだった私がみるみると印刷物としてのメディア=本・雑誌に惹かれ始めたのは、Casual Daysとwaterfallの存在があったからだろう。

Casual Days編集長ならびにCasual Poet Culture主宰のRebecca Tohへのメールインタビューを掲載する。

Casual Days / Issue 0.1: Travelers


Casual Poet Culture メインサイト http://www.casualpoetfamily.com/




──Casual Poetというプロジェクトを始めた理由を教えてください。また、それまでは何をしていましたか?

最初は、Casual Poetというカフェを始めたんです。私が気に入っているもの、デザインや写真を見せる場を持ちたいと思って始めました。カフェをクローズしてからは、Casual Poet Cultureという名前に変え、それからも、写真やクリエイティブな活動を行うためのプラットフォームとしてやっています。Casual Poetを始める前は私は大学生でした。英文学を専攻していました。

──Casual Poet Cultureは何人で運営しているのですか?

実質私一人が運営しています。しかし、様々な現場で活躍するコラボレーターを招くこともあります。

──雑誌について聞かせてください。コントリビューターや写真家はどうやって見つけたんでしょうか?

素晴らしい才能を持った人を探して直接Eメールしています。そしてCasual Daysでの記事を書いてもらったり寄稿してもらうようにお願いしています。ほとんどの人が、快く手伝ってくれますね。また、逆にこちらを見つけてくれて連絡をもらえることもあります。あと、昨今の数珠つなぎのようなコネクションも素晴らしく機能しています。

──Casual Poet Cultureは、多くの表現方法を使っていますよね。Podcastに記事、写真など。このように多角的に表現することの理由を教えてください。

ひとつの理由は、私がいろんな表現方法に興味を持っている、ということでしょう。例えばラジオ番組についてですが、これはとてもうれしい事件でした。私の友人がラジオ局で働いていて、当時誰か番組を担当してくれる人を探しているとのことでした。そして私がラジオ番組を持つ機会を与えられたんです。雑誌のCasual Daysに関してですが、こちらは、Casual Poet Cultureの真髄、「のんびりと、気楽に。」を日常生活に見いだすことを伝える最適なメディアだと思っています。

──次の雑誌発行は?

第2号を2012年の12月に発行できればと思っています。

──シンガポールのクリエイティビティについて思うところはありますか?

クリエイティビティという分野において、シンガポールは成長過程にあります。4、5年前に比べると、今は、より多くの面白い出来事を見つけられるようになってきています。しかし、まだ日本やベルリン、ニューヨーク、ポートランド等に比べるまでにも至らない状態です。ですが私たちは前進していっていますし、人々はより積極的になっていると思います。これはシンガポールのクリエイティビティにおいて非常に大事なことだと思います。

──Casual Days Magazineでは、広告を見かけませんでした。インディペンデントに発行する理由を教えてください。

雑誌Casual Daysの第一号では、Casual Daysを理解してくれる少しの広告主、スポンサーに一部出資してもらいました。次号でも一緒に発行できることを願っています。インディペンデントな雑誌を発行するということは、自分がどういったディレクションをしたいかという点に自由が保障される、というのが醍醐味だと思っています。これは本当に素晴らしいことですよ。



※クリックすると、Casual Days #1の詳細へ。


*English version is here.
──Why did you start Casual Poet? before starting Casual Poet, what were you doing?

I started casual poet (as a cafe) because I wanted to have my own space to explore some of my own interests, including design, photography and so on. later on the cafe closed and casual poet evolved into casual poet culture, the name under which i do activities like photography and creative direction. Before starting casual poet I was in university, studying english literature.

──How many staffs in Casual Poet?

It's one-person operation, but I often work with collaborators from various creative fields =)


──about printed magazine. How did you find contributors and photographers? And about website. Are the all of articles are written by Rebecca?

I usually seek out people I admire and email them directly, inviting them to write for / contribute to the magazine. Most of them have been very willing to help =) Others found us on their own. Such is the amazing connectedness between all of us these days


──Casual Poet have many ways to express. Podcast, articles, photographs, and so on. Why are you launching various ways?

One reason is that I am a person have many interests, and I think that's reflected in casual poet culture as well. As for the radio program, it was a happy accident because I had a friend working at the radio station, and they were looking for someone to take over a slot so i was given the chance to host my own radio program. As for casual days, the magazine, i think it's a great way to express what casual poet culture is about, which is a certain way - a more laid-back, easy way - of looking at life.

──Do you have a plan to issue next printed magazine?

Yes, hopefully issue 2nd will come out in dec 2012.

──What do you think about creativity in Singapore?

I think singapore is growing, creatively speaking. I see more and more interesting things happening in our city now, as compared to some 4 or 5 years ago. It's still very far from Japan or Berlin or NYC or Portland. But we are moving forward and people's minds are opening, which is very important.

──Why do you issue Casual Days magazine independently?

We had a few like-minded sponsors/advertisers in our first issue, and hope to work with a few more in our upcoming issue. as for publishing independently, well it gives me the freedom to bring the magazine in any direction i want, which is wonderful =)

インタビュー・テキスト:山本佳奈子